怪物はささやく
原題:A MONSTER CALLS
監督 J・A・バヨナ Juan Antonio Garcia Bayona
2016年製作/109分/G/アメリカ・スペイン合作
配給:ギャガ
人はそれぞれの事情を抱えて自分の人生を生きているだけ
善悪ではない
生きている、生きていくのだ
唯一共同認識できるであろう時間の中で
自分の思いをまっすぐ見つめて自分で認める
善悪ではない
自分で思ったこと感じたことは本当だから
それを自分で認めて抱きしめる
そうすれば、その場に立ち止まり続けどこへも行けない状態からでも自らの手で解放し進むことができるだろう
どう歩いたっていい
どう転んだっていい
どこへだって行ける
立ち上がることを学ぶのだ
学べるから
痛みと共に
その痛みすら愛おしく懐かしくなる時が必ず来る
痛みも苦しみも嘆きも悲しみもすべて、すべて糧にしていつしか希望がうっすらと見えてくる時が誰にでもある
最中は余裕がなくても
降りやまない雨はないから
そしてみんな純粋で美しい
自分で自分を傷つけることができないときは誰かを使ってしまうもの
その仕組みに気付いた時はもう壁の向こう側に向かっている
高いと思っていた壁は高くなく
壁の横に道を見つけるのかもしれない
視野が少し広がり
新しい力を手にしたときに世界はまた輝きだすのだろう
もともとわたしたちは力を持っていて
気付かなかったり使い方を知らないだけなんじゃないかな
と、昔の自分へ伝えたい